炭素質コンドライトの分類

炭素質コンドライトの分類


CIコンドライト

タンザニアに落ちたIvuna(イヴナ)隕石の
頭文字「I」からとって名づけられています

他にはOrgueil (オルゲイユ)隕石が有名です


この隕石はすごくまれで、数はすごく少ないです

CIコンドライトはコンドリュールが見られず
水による影響を受けていますが、

太陽大気から求めた太陽の化学組成に
隕石の中で最も近い化学組成を持っています


微量元素の化学組成の場合、太陽大気から
求めるよりも、CIコンドライトの化学組成の方が
正確に分析ができるので、

太陽の化学組成は、CIコンドライトの化学組成が
用いられています


CMコンドライト

ウクライナに落ちた Mighei (ミゲイ)隕石の
頭文字の「M」からとって名づけられています

CMコンドライトの中で有名なMurchison(マーチソン)
隕石がある

一般的に熱による影響を受けてなくて
水による影響を受けています


コンドリュールは他の炭素質コンドライトに比べて
コンドリュールの大きさは小さく、少ないです


CVコンドライト

イタリアに落ちた Vigarano(ヴィガラノ)隕石の
頭文字の「V」からとって名づけられています

有名な隕石としてAllende(アエンデ)隕石があります

1969年にメキシコに落ちたアエンデ隕石は
かなり大きく、2〜3トンもの量が見つかっています


一般的にCVコンドライトは、水の影響も熱の影響も
ほとんど受けていない岩石学的タイプ3です


コンドリュールの大きさは1〜2mmと
肉眼でもよく見えて、コンドリュールの数も多いです

Ca, Alのような蒸発しにくい元素からできいてる
白くて不規則な形の大きな包有物を
多く持っています

この包有物はCa, Al-rich inclusion (CAI)と
呼ばれています


CVコンドライトのアエンデ隕石の中のCAIから
45.67億年前(Amelin et al. 2002)と
最も古い年代を示しているものが見つかっている


CRコンドライト

イタリアに落ちた Renazzo(レナッゾ)隕石の
頭文字の「R」からとって名づけられています

一般的に水による影響を受けている

金属鉄が他の炭素質コンドライトに
比べて多いです


コンドリュールの大きさはCVと同じで
比較的に大きい。


COコンドライト

フランスに落ちた Ornans(オーナンズ)隕石の
頭文字の「O」からとって名づけられています

水や熱による影響をほとんど受けていない
岩石学的タイプ3です

CVコンドライトに似てますが、コンドリュールの
大きさがCVコンドライトよりも小さく
金属鉄の量がCVコンドライトよりも多いです


CKコンドライト

オーストラリアに落ちた Karoonda(カローンダ)隕石の
頭文字の「K」からとって名づけられています

CVコンドライトやCOコンドライトに似ています。

炭素質コンドライトは熱の影響を受けておらず、
水の影響を受けているものが多いですが、

CKコンドライトは熱の影響を受けていて
岩石学的タイプ3〜6があります