隕石と宇宙塵の分類
隕石の大まかな種類
隕石は大きく分けて３つに分かれます
石質隕石
ほとんどが地球の石と同じ
カンラン石や輝石などの
ケイ酸塩鉱物からできています
カンラン石や輝石は地球の石に
含まれている一般的な鉱物です
さらに１mm程度の大きさの球状の
コンドリュールと呼ばれる粒を含む
コンドライト(chondrite)と
含まないエコンドライト(achondrite)
に分かれます
コンドリュールは写真の中の丸い粒です
コンドリュールのような丸い粒は
重力のある地球上ではできません
一度重力のある天体で溶けて
しまった場合、コンドリュールは
丸い粒ではなくなってしまいます
コンドライト隕石の元素の組成は、
水素やヘリウムといった蒸発しやすい
元素を除いて、
太陽の組成にとてもよく似ています
コンドライト隕石は、太陽に近い
元素の組成を持っていて、
固まってから４６億年間、一度も溶けて
いないことから
太陽系の誕生時の情報を持っていおり
始原的隕石とも呼ばれています。
一方コンドリュールを含んでいないエコンドライトは、
どろどろに溶けた天体から
飛んできたと考えられる隕石です。
天体がある程度大きくなると、
内部で温度が上昇しどろどろに溶けます
どろどろに溶けると、重い金属鉄は
その天体の中心部分に沈んでいき
軽いケイ酸塩は表面に分かれます
この重い金属鉄と軽いケイ酸塩に分かれる
ことを分化といいます
エコンドライトは分化した天体の
軽いケイ酸塩の集まっている表層の
場所から飛んできた隕石だと
考えられています
石鉄隕石
金属鉄とカンラン石や輝石などの
ケイ酸塩鉱物がどちらも半々に
含んでいるのが石鉄隕石になります
石鉄隕石はどろどろに溶けて分化した天体の
重い金属鉄と軽いケイ酸塩が
半々に含んでいる場所の物質が
地球に落ちてきたものだと考えられています
鉄隕石
名前のとおり主に金属の鉄とニッケル合金で
できている隕石です
鉄隕石は、どろどろに溶けて分化した天体の
重い金属鉄が集まった中心部分から
飛んできた隕石だと考えられています
