隕石の中に含まれる太陽系の外の物質

隕石の中に含まれる太陽系の外の物質

 

 

隕石中には、CAIやコンドリュール、
マトリックスや鉄ニッケル合金が
含まれています

 

 

これらの物質は、太陽系が生まれる
時の頃の情報を持っています

 

 

しかし、隕石中には含まれているのは
太陽系の最初の情報だけではないんです

 

 

隕石中には同位体比(同じ元素で異なる重さを
持つ「同位体」の比率)が太陽系の物質が
持つ値からものすごく違う値をもつ小さな粒子を
含んでいます

 

 

この小さな粒子のことを
プレソーラー (presolar)粒子と呼びます

 

 

このプレソーラー粒子の名前の意味は
太陽系の前の粒子です

 

その名前のとおり、太陽系が生まれる時では
なくてそのもっと前の、太陽系が生まれる
もっと前の粒子だと考えられています

 

 

プレソーラー粒子は太陽系の物質と大きく
違う同位体比の値を持っています

 

大きな同位体比の違いは太陽系内や
太陽の活動では生まれてきません。

 

 

プレソーラー粒子は太陽よりも何倍も
大きい星の内部や、星が最後に爆発する
超新星爆発の時に形成されたと
考えられます。

 

つまり、

 

プレソーラー粒子を調べることで、
太陽系よりももっと遠い星の内部での
活動の様子や

 

星の最後の超新星爆発のプロセスを
解明する手がかりになります